● 風呂上がりな二人 ●

-気がついたら、伐はいつのまにか風呂上がりで
自分で入れたコーヒーを飲んでいた。
寝間着を用意するのを忘れたのか、
僕のセーターを素肌の上にはおっている。
少し大きいセーターの隙間から覗く
健康的に焼けた肌が、白い上着と
コントラストを成して妙に伐を野性的に見せている。

「なんだ伐、上がったのなら声をかけて
くれればいいのに」
やれやれ、伐の気配に気がつかないなんて。
苦笑しながら読みかけの本を閉じ、
僕は伐の方を向いた。
「んー…いや、恭介、夢中っぽかったからさ
邪魔しちゃ悪いと思ってよ」
カップに口をつけたまま、じっとこちらを見ながら
伐は答えた。んん?なんだ?
「…恭介は本当に本読んでるとことか
サマになるよなあ…」

はあ?なんだよいきなり。
「持ってくるの忘れたから恭介の服借りたけど、
腕とか長いんだよな…。足も恭介のが
長いしよー。本当に従兄弟か?
ってくらいに違うよなあ…」

…もしかして伐は僕のことを
羨ましがってるのか?
なんだか胸がドキドキしてきた。

 

寂しいんで文章つけてみました。